カメラや動画撮影を始めたばかりの方にとって、「焦点距離」という言葉は少し難しそうに感じるかもしれません。でも実は、写真や映像の見え方を大きく左右する、とても重要なポイントです。
この記事では、カメラ初心者の方にもわかりやすく、焦点距離の違いによる見え方の変化、よくあるデメリットとその対策までを解説します!
焦点距離ってなに?
焦点距離とは、カメラレンズの「どれくらいの範囲をどんな見え方で写せるか」を決める数字です。単位は「mm(ミリメートル)」で、「24mm」「50mm」「200mm」などと表示されています。
簡単に言えば
- 数字が小さい=広く写る(広角レンズ)
- 数字が大きい=遠くを大きく写せる(望遠レンズ)
動画でチェック!焦点距離の違いがよくわかる!
焦点距離の違いによって「見え方」がどれだけ変わるかを、実際の映像を見るのが一番です。
※下記の動画は、YouTubeで見つけたとても分かりやすい内容だったため、参考としてご紹介させていただきます。
引用元:Yuichi Ishida「【カメラの焦点距離】動画撮影に役立つ!超広角から望遠までの各焦点距離の特徴」より
焦点距離ごとの特徴と見え方
① 広角レンズ(10〜35mm)
特徴
- 広い範囲が写せる
- 遠近感が強調される(近くのものは大きく、遠くのものは小さく)
- 風景や室内撮影に最適
デメリットと対策
デメリット | 対策 |
顔がゆがんで見える(鼻が大きく) | 少し距離をとって撮ると自然な写りに |
画面の端がゆがむ(樽型ゆがみ) | 被写体をできるだけ中心に配置 |
向いているシーン
- 狭い部屋の紹介
- Vlogなどの自撮りシーン
② 標準レンズ(35〜70mm)
特徴
- 人の目に近い自然な見え方
- 遠近感の誇張や歪みが少なく、バランスが良い
- ポートレート(人物撮影)にも最適
デメリットと対策
デメリット | 対策 |
背景ボケが物足りない | F値が小さい明るいレンズ(F1.8等)を使う |
写真が地味に見えることもある | 構図やライティングを工夫 |
向いているシーン
- 日常のスナップ写真
- 人物撮影(ポートレートに最適な距離感)
- 商品撮影にも◎
③ 望遠レンズ(70mm以上)
特徴
- 遠くのものを大きく写せる
- 背景が大きくぼけ、プロっぽい仕上がり
- 圧縮効果で、背景と被写体の距離が近づいて見える
デメリットと対策
デメリット | 対策 |
手ブレしやすい | 三脚や手ブレ補正レンズを使う |
レンズが重くて持ち運びにくい | 軽量タイプの望遠ズームを選ぶ |
向いているシーン
- 運動会、ステージイベント
- 背景ボケを活かしたポートレート撮影
- 動物園、スポーツ観戦など
補足:70mmは正確には中望遠で、135mm以上を望遠とするケースもあります。
比較まとめ|焦点距離によって写真はこんなに変わる!
レンズの種類 | 焦点距離 | 特徴 | デメリット | 対策 |
広角レンズ | 10〜35mm | 広く写る/奥行き感が出る | ゆがむ、顔が大きくなる | 距離をとる/中央に配置 |
標準レンズ | 35〜70mm | 自然な画角でバランス◎ | 背景ボケが弱め | 明るいレンズを使う |
望遠レンズ | 70mm以上 | 背景が大きくぼける | ブレやすい、重い | 三脚/手ブレ補正/屋外使用 |
まとめ|焦点距離を使い分けると、写真も動画もレベルアップ!
焦点距離を理解すると、単なる「ズーム機能」以上に、構図や雰囲気、伝えたいイメージをコントロールできるようになります。
撮影をはじめたばかりの方でしたら…
・広く撮りたい → 広角
・自然な人物写真 → 標準
・遠くの被写体や背景ボケ → 望遠
と覚えておけばOKです!
それぞれのデメリットも、工夫や機材でしっかりカバーできます。
焦点距離を意識して撮るだけで、映像のクオリティがぐっと上がりますよ!