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ヌルオブジェクトは『見えない司令塔』!After Effectsの名脇役を解説
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[After Effects]ヌルオブジェクトは『見えない司令塔』!After Effectsの名脇役を解説

y. ishihara

y. ishihara

2025/07/15

After Effectsを使っていると、「ヌルオブジェクト」という名前の謎キャラが登場します。

これ、なんだか地味だし、しかも「ヌル」って響きも…💦

何の役に立つの?と思うかもしれませんが…実はめちゃくちゃ便利な『見えない司令塔』なんです!

「null」「ヌルオブジェクト」とは?

「null」とは、プログラミングやデータベースで使われる用語で、

「何も存在しない状態」「値が無い状態」を表します。

そしてAfterEffectsでいう「ヌルオブジェクト」とは、一言で言えば「見えないけど動かせるレイヤー」です。

映像としては何も表示されません。

でも、位置や回転、スケールを自由に操作でき、他のレイヤーと同じようにタイムラインで動かすことができます

まるで幽霊のような存在ですが、この「見えない」特性こそが、強力な武器になります。

親子関係で大活躍!

After Effectsでは、レイヤー同士に「親子関係」を設定することができます。

「親レイヤー」を動かすと、その「子レイヤー」も一緒についてくる、という仕組みです。

ここでヌルオブジェクトの出番!
例えばこんなシチュエーション:

ヌルオブジェクト説明 | After Effects

ヌルオブジェクトの活用例

  1. チェックテキスト、ロゴ、アイコンなど5つのレイヤーがあって
  2. それぞれに細かいアニメーションを設定しています
  3. それら5つのレイヤーをまとめてアニメーションさせたい

そんなときは、ヌルオブジェクトを1つ作り、親に設定するだけ

あとは親のヌルを動かせば、子どもたち(レイヤー)は自動的に一緒に動いてくれます。便利すぎる!

モーショングラフィックス&カメラワークでも大活躍!

ヌルオブジェクトは、モーショングラフィックスの分野では特に大人気。

例えば:

回転する円形メニューや、オブジェクトが規則的に動くようなアニメーションを作るとき、

「回転の中心」としてヌルを使うと、すごく編集しやすくなります。

また、3Dレイヤーやカメラを使うときにもヌルは強い味方です。

カメラの動きをヌルに割り当てておけば、あとからカメラの位置や角度を調整したくなっても、

ヌルを動かすだけで自在にコントロールできます。

エクスプレッションとも相性抜群!

少し上級者向けですが、エクスプレッション(スクリプトによる制御)との組み合わせも強力です。

「このヌルの位置に追従する」などの設定をすれば、複雑な連動アニメーションも簡単に実現できます。

名前は地味でも、実力はスゴイ!

名前が「ヌル(無)」なせいで、モブキャラと思われがちな、ヌルオブジェクト。

でも実際は、プロの現場でもバリバリ使われているスゴ腕の黒子(くろこ)なんです。

見た目はゼロ。でも、使いこなせば、あなたの映像制作がレベルアップすること間違いなし!

ぜひ次回のプロジェクトでは、ヌルオブジェクトを使ってみてください。

見えないけれど作品の“芯”になる、そんな司令塔がきっとあなたの創作をもっと自由に、楽しくしてくれるはずです!

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