ガイドとは?
After Effectsを使ってデザインやアニメーションを作成する際、オブジェクトの配置がバラバラでは統一感の欠けるレイアウトになってしまいます。仕事でしたら修正工数も増加してしまうでしょう。そこで役立つのが「ガイド機能」です。本記事では、After Effectsの「ガイド機能」を活用して、バランスの取れたレイアウトを作るコツを紹介します。
ガイドを使ってみよう
●ガイドの表示/非表示の切り替え
【図1】ガイドの表示/非表示
1.ルーラー(定規)を表示します
Mac:Cmd + R
Windows:Ctrl + R
2.ビューメニュー→ガイドを表示。または上記図のコンポジションパネルからガイドのチェックをONにします
3.ルーラーをクリックしてコンポジションパネルの内側にドラッグするとガイドが表示されます
【図2】ガイドの表示方法
●オブジェクトをガイドにそろえる
オブジェクトを正確に配置するために、スナップ機能を有効にします
【図3】スナップのON/OFF
1.ツールバー → スナップのチェックをONに
2.オブジェクトをマウス操作でガイドに近づけると自動的に吸着し、ぴったり配置してくれます
【図4】オブジェクトがガイドに吸着する様子
●ガイドの削除
不要になったガイドは、表示メニュー → 「ガイドを消去」で削除できます。
ガイドを活用したレイアウトのコツ
●ガイドの表示と非表示を切り替える
ガイドは多すぎても画面が見づらくなってしまうため、[表示/非表示]を切り替えましょう。ショートカット[ Win : Ctrl+ : / Mac : Command + : ]が便利です。「:」はコロンです。
●ルーラー(定規)の表示と非表示を切り替える
ルーラー(定規)はコンポジションパネルの領域が少し狭くなるので、邪魔に感じるときは非表示にしましょう。こちらもショートカット[Win : Ctrl + R / Mac : Command + R]で[表示/非表示]を切り替えられます。
●均等な余白を作る
均一な余白は美しいレイアウトに欠かせません。上下左右に等間隔のガイドを配置することで、バランスの良いレイアウトになります。複数のオブジェクトを配置する際には、積極的にガイドを活用しましょう。
●グリッドと併用する
ガイドはグリッドを組み合わせることで、より正確なレイアウトが可能になります。
ビューメニュー → グリッドを表示します。ショートカットは[ Win :Ctrl + : / Mac : Command + : ]。「:」はコロンです。
【図5】グリッドの表示/非表示
●プロポーショナルグリッドと併用する
グリッドでは細かすぎる場合は、プロポーショナルグリッドを使います。
ビューメニュー → グリッドを表示します。ショートカットは[ Win :Alt + : ] / Mac : Option + : ]です。
【図6】プロポーショナルグリッドの表示/非表示
●グリッドとガイドはカスタマイズ可能
グリッドとガイドは [ 環境設定 ]→[ グリッド&ガイド… ]からカスタマイズが可能です。特にグリッドは細かすぎても邪魔に感じることもあるので、ご自身がデザインしやすい色と値を見つけましょう。
【図7】環境設定(グリッドとガイドのカスタマイズ)
●整列と併用する
左右上下や中心にオブジェクトをフィットさせたい時は、*整列パネルが便利です。
ガイド線を増やしすぎると肝心のデザインが見づらくなります。中心や左右上下にそろえたいケースでは、積極的に整列パネルを活用しましょう!
まとめ
After Effectsのガイド機能を活用すると、バランスの取れたレイアウトを効率よく作ることができます。
・ガイドを追加し、オブジェクトの配置を調整する
・スナップ機能を使い、正確な位置に配置する
・グリッドと組み合わせるとより効果的
きれいなレイアウトは、視認性を高めクオリティ向上につながります。ガイド機能を活用して、より洗練された作品を目指しましょう!