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[After Effects]「位置」と「アンカーポイント」の違い
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[After Effects][After Effects]「位置」と「アンカーポイント」の違い

おおがみ

おおがみ

2025/06/12

アンカーポイントは「基点」です

After Effectsでアニメーションさせる時に必ず目にする「位置」と「アンカーポイント」―この違いわかりますか?

「え、どっちも移動させるんじゃないの?」

と思ったあなた、鋭い視点ですね。でも、この2つは全くの別物!その違いを理解すれば、思い通りのアニメーションが作れるようになります!

例えば、時計の針が回転するアニメーションを作るとします。このとき、針の根元を軸に回転させたいのに、意図しない回転になってしまった…なんて経験ありませんか?

それ、アンカーポイントが原因です。

【図1】アンカーポイントの違いによる回転の変化(端 vs中央の違い)

アンカーポイントの違いによる回転の比較

 

●ポイント

「アンカーポイント」はレイヤーの回転・拡大縮小(スケール)の基点を決める。

●適用例

回転:時計の針の回転、キャラクターの腕や足の動き

拡大縮小:ズームイン、アイコンの拡縮

位置は「レイヤーのいる場所」です

レイヤートランスフォームにある「位置」と「アンカーポイント」は、どちらも上下左右に動かせるので混同しやすいですよね。

アンカーポイントは「基点」とお話しました。では「位置」は何でしょうか?

「位置」は画面内(コンポジションパネル内)の「座標」。もっとわかりやすく言うと、そのレイヤーのいる「場所」です。例えば、車を画面の右から左に走らせたい時は、「位置」のキーフレームを使って車の座標を動かしてあげます。

【図2】位置のアニメーション例

位置のアニメーション例

●ポイント

「位置」でレイヤー全体が動く。

●適用例

移動:スライドイン、レイヤーの移動、エフェクトの移動

位置とアンカーポイントを使い分けよう!

【図3】トランスフォームの位置とアンカーポイント

トランスフォームの位置とアンカーポイント|After Effects

「位置」はレイヤーのいる場所(=座標)

「アンカーポイント」は、レイヤーの回転・拡大縮小の基点(=基点)

このように覚えると、理解しやすいです。

●位置のアニメーションにアンカーポイントを追加すると?

アンカーポイントはレイヤーの「基点」なので、レイヤーの「軸」として働きます。例えば、アンカーポイントを車の後輪に指定(後輪をと)することで、ウィリーの動きが作れます。

【図4】トランスフォーム>アンカーポイントの値

トランスフォーム>アンカーポイントの値|After Effects

さらに「回転」に3つのキーフレームを打ち、真ん中のキーフレームの回転を15.0°とすると…

【図5】トランスフォーム>回転のキーフレーム

トランスフォーム>回転のキーフレーム|After Effects

「位置」に「回転」を加えることで、よりダイナミックなアニメーションになります。

【図6】位置のアニメーションに回転を追加の例

位置のアニメーションに回転を追加の例|After Effects

いかがでしょう?

位置とアンカーポイント、それぞれの役割がイメージできましたか?

アンカーポイントを設定してみよう

「アンカーポイント」の設定は、「アンカーポイントツール(Yキー)」を使います。

●アンカーポイントの設定方法

【図7】アンカーポイントツールの場所

アンカーポイントツールの場所|After Effects

 

 

 

 

 

 

1. アンカーポイントツールをクリック、もしくはYキーを押して「アンカーポイントツール」を選択
2. レイヤーを選択した状態で、アンカーポイントをドラッグして、基点にしたい場所へ移動
※レイヤートランスフォームのプロパティ>アンカーポイントの数値の変更でも可能です

●アンカーポイントを中心に移動するショートカット

アンカーポイントは基点ですから、「このレイヤーはどんな動きにしよう?」と考える際に「*バウンディングボックスの中心」にあることで、後々の混乱を避けることができます。

そこで、新規レイヤーの作成、またはフッテージレイヤーを配置する際は、アンカーポイントを「バウンディングボックスの中心に移動させるショートカットを覚えておくと便利です。

Mac:Option + Command + Home
Windows:Ctrl + Alt + Home

参考記事

バウンディングボックスとは?

まとめ

・ 「位置」レイヤーのいる場所・座標

・ 「アンカーポイント」回転・拡大縮小の基点

・ ショートカット(Ctrl + Alt + Home / Option + Command + Home)でアンカーポイントをバウンディングボックスの中心」に移動

「位置」と「アンカーポイント」の役割、その違いをマスターすれば、アニメーションの表現の幅もグッと広がります!いろいろ動かしながら感覚をつかみましょう!

 

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