動画編集の案件で、「テロップ作成が一番時間がかかる…」と感じたことはありませんか?
そんな手間のかかるテロップ作業を効率化するには、制作フローの見直しが重要です。
この記事では、Premiere Proでテロップを“爆速”で作成するためのコツをご紹介します。テキストの自動文字起こし。キャプション作成。グラフィックへの変換まで、初心者でもすぐに実践できる内容です!
✅目次
1.テロップ作成が遅い原因とは?
2.爆速テロップ作成術|フルテロップ案件でもサクサク
①テキストの自動文字起こし
②キャプションの作成
③グラフィックにアップグレード
3.まとめ:作業効率を上げて、クリエイティブに集中しよう!
1.テロップ作成が遅い原因とは?
・文字サイズや配置の調整に時間がかかる
・フォントやカラーを毎回手動で設定
・テキストの整列やアニメーションを1から作っている
・コピペで済む作業に気づいていない
これらを一気に解決すれば、あなたの編集時間は確実に短縮できます。
2-a.爆速テロップ作成術①|テキストの自動文字起こし
テロップの作成には、グラフィックツールで直接テキストを打ち込む方法もありますが、長尺動画やフルテロップ案件では非常に非効率です。
そんなときに便利なのが、Premiere Proの自動文字起こし機能です。
作業手順:
テキスト > 文字起こし > 静的な文字起こしを生成 をクリック。
設定画面が開いたら、以下のように音声に合わせて設定します。
・言語:日本語
・スピーカーのラベル付け:いいえ(話者が二人以上の時は “はい”)
・オーディオ分析:オーディオ1 (※)
※「オーディオ分析」は、どのトラックの音声を文字起こしするかで設定を変更してください。
設定後、「文字起こし開始」ボタンを押して処理を始めましょう。
完了すると、「テキスト」パネルに文字起こしの内容が自動で表示されます。
2-b.爆速テロップ作成術②|テキストの置換
次に文字起こし時のポイントを2つ紹介します。
1.基本的にテロップで句読点は使わないため、「置換」機能を使って削除しましょう。
2.英字を変換するとカタカナとローマ字が混在する形になります。
※ ローマ字表記の場合は全て大文字で統一されるので、こちらも「置換」機能を使って変更しましょう。
例)「PREMIERE PRO」or「プレミアプロ」 → 「Premiere Pro」
2-b.爆速テロップ作成術②|キャプションを作成
次に、文字起こしされたテキストからキャプションを作成します。
作業手順:
テキスト > 文字起こしからキャプションを作成 をクリック。
推奨設定:
・プリセット:デフォルトでOK
・スタイル:事前に読み込んだテキストスタイル(.prtextstyle)があれば選択
・1行の最大文字数:15〜20文字程度
・最短デュレーション(秒)/キャプション間の間隔(フレーム):できるだけ短く設定
・行数:1行または2行(動画のテイストに合わせる)
設定終了後「キャプションの作成」ボタンを押す。
続いて音声に合わせて、キャプションの文字と表示時間を調整していきます。
★ショートカット設定のおすすめ
以下の操作をキーボードショートカットに割り当てておくと、作業効率が大幅に向上します。
・「選択したキャプションセグメントを結合」→ 例:Ctrl + Q(推奨)
作業手順:
① 音声を再生しながらタイミングを確認
② 分割したい箇所を再生ヘッドでカット
③ 分割後、それぞれのキャプション内容を調整(ここで誤字も修正する)
④ 編集したいキャプションを選択して設定したショートカットで結合処理
上記①~④を繰り返して、テロップを音声にぴったり合わせていきましょう。
2-b[補足].爆速テロップ作成術②|キャプション調整時のポイント
1.「文字起こしベースの編集」のワークスペースに切り替えると、作業がスムーズです。
2.キャプション選択時のダブルクリックは外すことが多いです。ここではEnterキーを使いましょう。
※ マウス側のボタンにEnterキーを割り当てることで、さらに作業がスムーズになります!
2-c.爆速テロップ作成術②|グラフィックにアップグレード
キャプション編集が完了したら、次はグラフィック化です。
キャプションを全選択 > グラフィックとタイトル > キャプションをグラフィックにアップグレード
これでデザインの自由度が大きく広がります。
最後にグラフィック同士の隙間をなくす操作です。
作業手順:
1.グラフィックを全選択
2.右クリック →「速度・デュレーション」を選択
3.デュレーションを適当な時間延ばす
4.OKを押して隙間が埋まっているのを確認して後ろの不要な部分をカット
これで、音声のタイミングにぴったり合ったテロップが完成です。
3.まとめ|作業効率を上げて、クリエイティブに集中しよう!
テロップは動画の“印象”を決める大事な要素。かといって作成作業に時間をかけすぎるのも良くありません。
ショートカットをうまく使って、編集に集中できる環境を作っていきましょう。