STUDIO US Community
EDIT YOUR FUTURE
EDIT YOUR FUTURE
キーフレームはアニメーションの“魔法のスイッチ”!打ち方から丁寧に解説します
動画編集

[After Effects]キーフレームはアニメーションの“魔法のスイッチ”!打ち方から丁寧に解説します

あるふぁこ

あるふぁこ

2025/07/15

1. キーフレームとは

After Effects(以下アフターエフェクト)を使っていると、よく出てくるのが「キーフレーム」という言葉。でも、動画編集をはじめたばかりの方にとっては、なんだか専門的でむずかしそうですよね。

そこで、今回は初心者の方にもやさしく「キーフレームとは何か」「どうやって使うのか」、そして「どんなときに使えるのか」など、キーフレームの打ち方から丁寧に解説します。

キーフレームとは|アフターエフェクト

キーフレームは、「いつ・どこで・何をどう動かすか」を伝える目印です。たとえば「この文字を3秒後に右に移動させたい」といった場合、変化のスタートとゴールを指定することで、アフターエフェクトがその間の動きを自動で作ってくれます。ひとことで言えば「アニメーションを生み出す、小さな魔法のスイッチ」のような存在なんです。

2. どんな項目にキーフレームを設定できるの?

キーフレームは、アフターエフェクトのほぼすべての変化できる項目に設定できます。 位置や回転などの基本的な動きはもちろん、色やぼかしの強さ、レイヤーのマスク形状、テキストの文字間隔など、数値や状態が変化するものならキーフレームでコントロール可能です。

代表的な例としては、

 ● 位置(Position)
 ● 回転(Rotation)
 ● 不透明度(Opacity)
 ● スケール(Scale)
 ● エフェクトの値(ぼかしの強さ、色の変化 など)

これらを組み合わせれば、たとえば「最初は透明だった文字が徐々に現れて、少しずつ大きくなり、最後に回転しながら消える」といった複雑でリッチなアニメーションも作れます。

3. 設定方法(キーフレームの打ち方)

今回はキーフレームを使って、こちらのトラックを「右から左へ」走らせてみようと思います。

 トラック_キーフレームの打ち方|After Effects

ステップ①:アニメーションさせたいレイヤーを選ぶ

まずは、動きをつけたい素材のレイヤーを選択します。
📌 トラックのイラストのレイヤーを選択します。

1. アニメーションさせるレイヤーを選択|キーフレームの打ち方|After Effects

ステップ②:動きをつけるプロパティを開く

📌 「右から左へ移動」させる動きをつけるため、「位置」情報を編集していきます。キーボードのPを押して「位置プロパティ」を開きます。

2.プロパティを開く|キーフレームの打ち方|After Effects

ステップ③:最初のキーフレームを設定する

タイムライン上の再生ヘッド*を、アニメーションの開始位置に移動します。
その状態で、位置プロパティのストップウォッチアイコンをクリックすると、最初のキーフレームが設定されます。
:画鋲: ここでは、再生ヘッドを冒頭(0秒)に置き、トラックを画面の右側に配置しましょう。

3.最初のキーフレームを設定|キーフレームの打ち方|After Effects

ステップ④:時間を進めて、終了位置を設定

再生ヘッドをアニメーションの終了時点まで進めます。続いて、位置プロパティの値を変更し、トラックを画面の左側に移動させます。
値を変更した瞬間に、自動的に2つ目のキーフレームが追加されます。
:画鋲:再生ヘッドを終了位置(3秒)に移動し、トラックの位置を画面左側に設定します。

4.ふたつめのキーフレーム設定|キーフレームの打ち方|After Effects

 

📝メモ
ストップウォッチマークの左にある◆のマークは「キーフレームの追加」ボタンです。
この◆をクリックすると新しいキーフレームが追加されます。
もう一度クリックするとレイヤー内のすべてのキーフレームが削除されます。
このボタンの左右にある◀▶のマークは「キーフレームジャンプボタン」で、前後のキーフレームに移動できるボタンです。

完成です!

あとは再生ボタン(スペースキー)を押してみてください。
トラックがスーッと右から左へ移動するアニメーションができ上がっています。「えっ、これだけで動くの?」と思われたかもしれませんが、それがキーフレームの力なんです!

トラックが移動するアニメーション|After Effects

4. キーフレームがなかったら?

もしキーフレームがなければ、動画の1秒間(約30フレーム)に表示されるすべての「絵」を、1枚1枚手作業で調整しなければなりません。これは、たった数秒のアニメーションでも、途方もない手間と時間がかかってしまうでしょう。

5.まとめ

最初の一歩は難しく感じるかもしれません。
ですが、実際にAfter Effectsを触って、文字や図形を動かしてみると、キーフレームがもたらす“魔法”の魅力をきっと実感できるはずです。
まずは簡単な動きからで大丈夫。ぜひ挑戦してみてください!

※補足:この記事ではわかりやすく「再生ヘッド」と呼んでいますが、After Effectsでの正式な名前は『インジケーター』です。どちらも“いまどこを再生しているかを示す線”のことです。

私たち動画編集スクールSTUDIO USでは、こうしたアフターエフェクトの基本から、プロの現場で使える実践的なスキルまで、個人のレベルに合わせて丁寧に指導しています。「こんな動画が作りたい!」という熱い想いを、ぜひ私たちと一緒に形にしていきましょう。動画編集スクールをお探しの方は、STUDIO USの無料個別相談をご活用ください。

🎯キーフレームを理解したら、“双子”の関係🤝モーションパスとの関係性を学ぶのが効果的です💡

キーフレームとモーションパスの相互関係|タイムラインとコンポジションパネル【AE初心者向け】

🎯さらに!キーフレームを自由自在に操りたいなら、📈イージングをマスターしよう💡

キーフレームの動きを自在に操る!リニアとベジェの正しい理解|イージング解説

コメントする

メールアドレスは公開されません。*の項目は必須です。