Premiere Proで動画編集を始めると、最初に使うことになるツールのひとつが「選択ツール」です。
基本的な操作に使うツールですが、その種類や使い分けを理解していないと、作業効率に大きく影響します。
この記事では、3種類ある選択ツールの特徴と使い分けについて解説します。
1.選択ツール(V)
基本操作となる選択ツールは、ツールバー1番上の矢印アイコンです。
ショートカットキーは「V」に割り当てられています。
このツールは、クリップの選択/移動/トリミングなど、クリップの選択、移動、トリミングなど、カット編集で最も使う操作を行えます。
また、マウスでドラッグ、もしくは「shift」キーを押しながらクリックすることで、複数のクリップを選択可能です。
デフォルト設定では選択ツールがアクティブになっています。
「基本は選択ツール」と覚えておきましょう。
2.トラックの前方選択ツール(A)
ツールバー2番目のアイコンが「トラックの前方選択ツール」です。
ショートカットキーは「A」に割り当てられています。
このツールは、タイムライン上でクリックした位置から右側(未来側)にあるすべてのクリップをまとめて選択できます。
複数のトラックにまたがっていても一気に選択されるため、カットの追加や時間の調整で全体を後ろにずらしたいときに使用します。
また、「shift」キーを押したままクリックすると、トラック単位で全クリップを選択できます。
たとえば、BGMだけ動かしたくない場合に、ビデオトラックのみをまとめて選択できるので便利です。
※アイコンの右下に小さい三角形がついているものは、複数のツールが内包されていることを意味します。
長押し(または、Win:alt+クリック、Mac:option+クリック)することで使いたいツールを選ぶことができます。
3.トラックの後方選択ツール
「トラックの後方選択ツール」は、前方選択ツールの逆です。
これはクリックした位置から左側(過去側)にあるクリップをまとめて選択できます。
時間軸を巻き戻すように編集したいときや、不要な前半部分を一気に削除したい場面で使用します。
このツールも、前方選択ツールと同様に、通常はすべてのトラックを対象にします。
もちろん「Shift」キーを押しながら操作すれば、特定のトラックにあるクリップだけを選択することも可能です。
4.まとめ
選択ツールをマスターすることは、編集スピードの向上に直結します。
なぜなら、一度覚えてしまえば、直感的かつスムーズに使いこなせるからです。
通常の選択 →選択ツール
全体を後ろにずらす →トラックの前方選択ツール
全体を前に詰める →トラックの後方選択ツール
加えて、ショートカット操作も一緒に覚えておくことで、効率的な編集技術を手に入れましょう。
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