Premiere Pro(プレミアプロ)で編集をしていると、「前後のクリップの位置を変えずに、カットのタイミングだけを微調整したい」と感じることはありませんか?
そこで役立つのが「ローリングツール」です。
この記事では、ローリングツールの基本的な使い方と、リップルツールとの違いについてもわかりやすく解説します。
1.ローリングツールとは?
ローリングツールとは、隣接する2つのクリップの編集点を移動させるツールです。
ポイントは、全体の尺を変えずに、編集点だけを前後に動かせるということです。
例えば、カットのタイミングを前後にずらしたいときに使用します。
これにより、映像と音のタイミングを合わせる「リズム調整(音ハメ)」や、自然なカット割りの「タイミングを探すとき」に大活躍します。
2.ローリングツールの使い方
①ツールの選択
ツールパネル上から3番目の包括されているツールの中から「ローリングツール」(左右に矢印があるアイコン)を選択します。または、ショートカット「N」キーを押します。
※アイコンの右下に小さい三角形がついているものは、複数のツールが内包されていることを意味します。
長押し(または、Win:alt+クリック、Mac:option+クリック)することで使いたいツールを選ぶことができます。

②編集点を選択
2つのクリップの間にある編集点にカーソルを合わせると、アイコンが調整できる状態に変わります。
その状態で左右にドラッグすると、前のクリップのアウトポイントと後ろのクリップのインポイントを同時に動かせます。
また、カーソルを左右に動かすとプログラムモニターにタイムコードが表示されます。これで細かく調整できます。
3.ローリングツールとリップルツールの違い
ローリングツールとリップルツールは似ているようで、明確に用途が異なります。
機能名 | 動作の特徴 | 全体尺 | 主な用途 |
ローリングツール | 編集点だけを移動して、全体尺はそのまま | 変わらない | タイミングの微調整、リズム調整 |
リップルツール | クリップの長さを変更し、隙間を自動で調整 | 変わる | 空白を自動で詰めて編集効率UP |
このように、それぞれのポイントを明確にすることができます。そして、編集の目的に応じて使い分けることが非常に重要です。
4.まとめ
ローリングツールは、「タイミング編集」に特化したツールです。
全体の尺を変えずに編集点だけを操作できるため、繊細なカット編集が求められる場面などで特に重宝されます。
「どこを切るか」ではなく「いつ切るか」が重要です。このような場面では、ぜひこのローリングツールを活用してみてください。
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