撮影現場で活躍するショットガンマイク

収録現場で使用中のショットガンマイク
映像制作や取材では、音声の質が作品の印象を大きく左右します。
現場録音で欠かせないのが「ショットガンマイク」です。
ショットガンマイクの特徴と用途

引用元:https://gri.jp/media/entry/26044
ショットガンマイクは、ドラマ、映画、インタビュー、スポーツ中継などの撮影現場で広く使われています。
被写体からある程度離れた位置からでも狙って収音できますが、実際はマイク本体を可能な限り対象に近づけて使うのが基本です。
ショットガンマイクの指向性は非常に狭いことが特徴で、スーパーカーディオイドまたはハイパーカーディオイドが採用されます。
その狭い指向性によって周囲の不要な音を抑え、狙った音を鮮明に録音できます。
扱いやすさの面からスーパーカーディオイドを選ぶプロが多いです。
私は現場の状況に応じて指向性を切り替えられるこちらのマイクを使っています。
これ一本でドラマも報道も、どんな撮影現場でも対応可能です。(*クリックで商品ページに移動します)
![]() | SENNHEISER MKH 416 |
ショットガンマイクの注意点
繰り返しますが、どのようなマイクも「被写体の近くで使う」のが基本です。
ショットガンマイクも同様ですが、カメラに写り込まないよう、フレーム外から音を狙う必要があります。
そのため、録音助手や音声スタッフは、狙った音の方向に正確にマイクを向ける技術が求められます。

画面内に見切れているマイクの写真
ウィンドジャマー(風防)の役割

ウィンドジャマー装着前と装着後の比較
屋外撮影では、風や環境音の影響を減らすために風防の装着が必須です。
特に風による「ボフッ」という低音ノイズ(風切り音)は録音を大きく損ないます。
ウィンドジャマー(風防)は毛状のカバーで、風を拡散させて音を安定させます。
これにより、風切り音を大幅に抑え、クリアな録音を実現します。
ウィンドジャマーの色の違い(白系と黒系)

白系と黒系のウィンドジャマー並び
🎙白系:直射日光下での熱吸収を抑え、暑い日でもマイク内部の温度上昇を防ぎやすくなります。
🎤黒系:屋内や夜間撮影で目立ちにくく、照明や背景になじませやすい特徴があります。
ジャマーの色選び方のヒント
撮影環境や時間帯によって色を使い分けます。
夏の暑い日中や炎天下の屋外では白系、夜間やスタジオでは黒系がおすすめです。
予算があれば、両方を揃えておくのが良いです。あらゆる現場に対応できます。
まとめ
ショットガンマイクは、映像作品の音質を支える重要機材です。
適切な指向性の選択と、環境に応じた風防の使い分けが、良い録音への近道です。
🎥✨レンズの焦点距離について学びたい方はこちらの記事がお勧めです✏️
レンズの焦点距離(mm)って何?初心者向けにわかりやすく解説!