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背景を透過した動画ファイルを書き出す方法を初心者向けに解説
動画編集

[After Effects]背景を透過した動画ファイルを書き出す方法を初心者向けに解説

つ

2025/11/13

After Effectsで透明なファイルを扱う方法を丁寧に解説します

After Effects(アフターエフェクト)でつくったアニメーションは、背景を透過した状態で書き出せます。

✏️一言メモ:動画編集の現場では“透過”を“アルファ”と言います。そして RGBチャンネル の他に“アルファチャンネル”を扱えるのが動画編集ソフトの強みです。

そこで今回は、背景を透過した動画を書き出す手順を、初心者の方にもわかりやすく解説します。

それでは、どうぞ!

背景を透過するための準備をしよう

まず、書き出したいコンポジションの背景が「透明」になっているか確認しましょう。

コンポジションパネル下部の「透明グリッド」のボタンを押します。

透明グリッドボタン|アフターエフェクト

すると、背景が白とグレーのチェック模様になり、透明部分が確認できます。

背景の確認|After Effects

この状態で背景がチェック模様(透明)で表示されていればOKです。

コンポジションをレンダーキューに追加しよう

チェック模様(透明)が確認ができたら、コンポジションをレンダーキューに追加します。

上部メニューのコンポジション>レンダーキューに追加を選択

ショートカット[ Win:Ctrl+M / Mac:Command+M ]

レンダーキューに追加|アフターエフェクト

これで、レンダーキュータブが表示されます。

レンダーキューパネル|After Effects

出力モジュールで書き出し設定をしよう

レンダーキュー下部の出力モジュールの青文字部分をクリックします。

出力モジュール|アフターエフェクト

次に、書き出し設定を変更します。

・形式:QuickTime
・形式オプション:Apple ProRes 4444
・チャンネル:RGB+アルファ
・カラー:ストレート(マットなし)

書き出し設定|アフターエフェクト

ここで注意したいのが、出力形式の選び方です。

一般的な形式としてよく使用されるH.264(MP4)は、アルファチャンネルに対応していないため、書き出すと背景が塗りつぶされてしまいます。

背景を透過したい場合は、アルファチャンネルに対応しているQuickTime(.mov)で書き出しましょう。

✏️一言メモ:AvidやDaVinci Resolveのワークフローでは、アルファ付きムービーとしてApple ProRes 4444よりも、DNxHR 444(12-bit,Export Alpha/RGB+Alpha)が指定されることが多いです。

透過ファイルを書き出してみよう

設定が終わったら「出力先」で保存場所を指定し、「レンダリング」ボタンをクリックします。

出力先とレンダリングボタン|After Effects

これで書き出す作業は終了です。

背景が透過されているか確認しよう

一般的な動画プレイヤーでは、透過部分が黒く表示されるので「背景が黒なのか?透明なのか?」判断できません。
書き出された動画ファイルは「After Effectsに読み込んで、コンポジションに配置」して確認しましょう。
透明グリッドボタンをクリックして、背景が透明(チェック模様)になっていればOKです。

 

まとめ

 

・「透明グリッド」で背景が透明か確認
・形式は「QuickTime(.mov)」を選ぶ
・形式オプションはApple ProRes 4444
・チャンネル設定は「RGB+アルファ」で透過情報を保持
・MP4はアルファ非対応なので注意!

上記のポイントをしっかり押さえてください。背景を透過して書き出せるようになると、動画制作の幅がぐっと広がりますので、ぜひ、試してみてください!

 「指定された映像形式の書き出し設定がわからない…」そんなときもSTUDIO USならプロの講師に気軽に質問ができます。ご自身のキャリアアップにお悩みの方は、お気軽に STUDIO USの無料個別相談 をご活用ください!あなたの目的やレベルに合わせた最適な学び方をご提案します。

この記事を書いた人

つ

ロゴアニメーションとタイトルシーケンスがとにかく好き!

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