Premiereの“複製”と“コピー”は似て非なるもの

Premiereで編集していると、ついコピー&ペースト「Ctrl+C/Ctrl+V」ばかり使いがちです。もちろんコピペは重要な基本操作ですが、タイムラインの作業スピードを一段引き上げてくれるもう一つの武器、それが“複製(Alt+ドラッグ)”です。この2つの違いを理解すると、編集のリズムががらっと変わります。
コピー:データを一度受け取って貼る“郵便”のような操作
コピー&ペーストは、操作を2回行うので、素材を一旦「持ち帰って再利用する」イメージです。一旦は持ち帰るので、あるクリップを別のシーケンスで再利用したいときはコピー&ペーストを使います。
複製:目の前のクリップが“分身”するスピード技
一方で複製は、選択ツールの状態で“Altを押しながらクリップをドラッグするだけ”で、指先からスッと分身が生まれます。同じシーケンスでクリップを再利用するときは、この“ Alt+ドラッグ ”で複製を行うのが便利です。
コピペが郵便なら、複製は“ 瞬間クローン ”のようなもの。いま見えている位置で、同じものを一瞬で増やせるので便利です。
また複数のクリップをまとめて複製するは、“マウスドラッグ or Shftキー+クリック”で追加すれば、複数のクリップをまとめて複製できます。
複製が使える対象
複製(Alt+ドラッグ)は、以下のようなタイムライン上にあるクリップに対して適用します。
🔊 音声クリップ
🧾 テキスト(エッセンシャルグラフィックス)
🖼️ 画像(静止画)
📐 調整レイヤー
🟥 カラーマット
と万能で、他にもタイムラインとエフェクトコントロールのキーフレームも複製できます。
ざっくりと「マウスで掴んで動かせるものは Alt+ドラッグ で増やせる」と覚えておくのが実践的です。
逆に複製できないもの
タイムラインにないものは複製できません。
プロジェクトパネル内のフッテージやエフェクトコントロール内のエフェクトなどの再利用はコピー&ペーストを使いましょう。
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まとめ
コピー&ペースト と複製(Alt+ドラッグ)。この二つを身体で使い分けられるようになると、Premiere Proはただのソフトではなく、指先に宿る技術になっていきます。ぜひ次の不動が編集から試してみてください。このリズムが掴めると動画制作がもっと面白くなります。



