YouTube動画編集でプロが愛用するAdobeフォントベスト3を徹底解説

↑おススメのアドビフォント1位はこの中に↑
今回は(独断で)YouTuberや動画編集者の皆さんに、動画編集に最適な Adobeフォント(アドビフォント)を紹介します。
YouTubeは個人利用と思われる方も多いようですが、収益化を考えるなら商用利用が前提です。
そしてAdobeフォントはプロ仕様なので、安心して商用利用できるのが魅力です。
今回は、特にYouTuber向けとして、テロップやサムネイルを輝かせるフォントを厳選しました。
おすすめフォントの選定基準
選定時は以下3つのポイントを重視しました。
♾️ 汎用性:ゴシック体と明朝体の両方が揃っていること( 外国語対応フォントは加点 )
⏲️ タイパ:文字間隔とベースラインが揃い、調整が最小限で済むフォントであること
→ Premiere Pro や After Effectsの トラッキングやカーニング の手間が少ないこと
第3位:小塚ゴシック/小塚明朝
(Kozuka Gothic / Mincho)

上:小塚ゴシック/下:小塚明朝
第3位は「小塚フォント」です。Adobeフォントでは「ゴシック・明朝」共に ProとProNで 計24書体 が提供されています。
伝統的な日本語組版を意識した設計が特徴です。
文字の間隔・画線の処理がバランスよく設計され、小さいサイズの動画字幕でも視認性が保てます。
また、明朝とゴシックでの字体スタイルが似ているため、ゴシックと明朝を併用したい時にも便利です。
そして、何よりも書体の多さが大きな魅力でしょう。
ゴシック体はアンダーラインが不ぞろいに感じるケースがあります。※サンプルの「こ」や「に」を参照
また、明朝体は(個人的に)不格好に感じる文字が見受けられます。
今回のサンプルでは「も」や「ち」が他と比べて、曲線の滑らかさに違和感(窮屈さ)が感じられると思います。
そして、全体的に伝統的なカーニング設計のため、文字間隔が狭く感じることも多く、手動で文字間を調整するケースも多くあります。
第2位:ヒラギノ角ゴシック/ヒラギノ明朝
(Hiragino Kaku Gothic / Mincho)

上:ヒラギノ角ゴシック/下:ヒラギノ明朝
第2位は「ヒラギノフォント」です。Macの標準ですが、Adobeフォントでは「角ゴシックと明朝」共に ProN(W3/W6)の4書体 が2023年4月から提供されています。
個人的に、今回とりあげた3つの中で、最も美しいと感じるフォントです。
文字間隔が自然で、ひらがな・カタカナ・漢字・句読点がベースラインに美しく収まります。
柔らかと力強さが共存しており、どのようなテロップやサムネイルでも幅広く対応可能です。
また、テキストの装飾では境界線が多く用いられますが、境界線を幾重に重ねても文字潰れを起こしにくいフォントでもあります。
Adobeフォント版はW3とW6のみで、超軽いフォント(W0)や超太いフォント(W8/W9)等のウェイトが使えないことが残念です。
また、ヒラギノ明朝ではサンプルの「こ」のようにベースラインのズレが気になるケースもあります。
第1位:源ノ角ゴシック/源ノ明朝
(Source Han Sans/Source Han Serif)

上:源ノ角ゴシック/下:源ノ明朝
第1位はAdobeとGoogleが共同開発した「源ノフォント(Source Han)」です。
Adobeフォントでは「角ゴシック・明朝」共に(ExtraLight~Heavy)の 計14書体 が提供されています。
正確無比なデジタル的な美しさが魅力のフォントです。
ベースラインがピクセル単位で正確に揃い、ひらがな・カタカナ・漢字・句読点の整列が完璧で、Premiere Proでのカーニング調整は、ほぼ不要と思えるレベルです。
源ノ角ゴシックはとてもモダンで、源ノ明朝はモダンさにシャープさが加わった印象があり、どちらも現代的な雰囲気を演出してくれます。
また、多言語デザインに強く、韓国語や中国語のサブセットは、海外のクライアントからも好評です。
「正確さ」が少し無機質に感じることもありますが、テロップではこの機械的な統一感が大きなメリットになります。
細かい調整が不要なことから、「特にテロップ対応の多いユーチューバーにおすすめしたいフォント」として1位としました。
デジタル優先の設計のため、やや機械的に見えます。
特に源ノ明朝は、小塚明朝やヒラギノ明朝に比べ、伝統的な味わいがやや薄い印象です。
※一般的にテロップでは「。」句点(くてん)は使用しませんが、ゴシック体では小塚よりも句点が太いのが好みです。
ランクインさせたかったその他のフォント
今回は「丸ゴシック」そのものを除外としましたが、子供向け動画で幅広く使われている「筑紫B丸ゴシック」もお勧めです。「筑紫明朝」であれば美容やファッションジャンルでも活躍します。
そして、「Noto Sans CJK JP」も視認性が高くベースラインも正確でお勧めです。7つのウェイトを選択できる点もプラスですが、2025年9月時点では、明朝体(Noto Serif CJK JP)がAdobeフォントで提供されていないため、今回は汎用性の点から除外しました。
また、個人的には 源暎ゴシック が激押しです。残念ながらAdobeフォントからは消えましたが、フリーフォントでも提供されていますので、ぜひ検索してダウンロードしておくことをお勧めします。
他にもお勧めしたいフォントは沢山ありますが…想定よりもかなり長くなってしまったのでこの辺にしておきます。
🔰まとめの前に…Adobeフォントの探し方やインストール方法を知りたい方は…
使えるフォントの種類を増やしたい(Adobe Fonts編)
まとめ
フォント選びは「動画の個性」を形作る大切な要素です。
今回ご紹介した3つのフォントは似ているようで、それぞれが異なる「美しさ」と「得意な表現」を持っています。
🎨ヒラギノフォントは、高いセンスと品格を求める動画に💡
✒️源ノフォントは、モダンでデジタル的な均一さを求めたい動画に💡
どのフォントを選ぶかは、あなたが持つ「個性」をどう表現したいかによっても変わりますが、この3つのフォントがあれば、多くの動画ジャンルに対応できるでしょう。
また、Adobeフォントだけでなく、Macの標準搭載フォントやGoogle Font等、必要に応じて別のサービスを検討するなど、柔軟な視点を持つこともプロの動画クリエイターには欠かせません。
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