After Effects(以下Ae)で映像編集を始めたばかりの方にとって、「マスク」は少し難しく感じる機能かもしれません。
しかし、マスクは映像編集に欠かせない重要な機能で、基礎を覚えれば表現の幅が一気に広がります。
この記事では、マスクの基本と調整方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
✏️パスやペンツールに苦手意識がある方へ🔰こちらの記事なら、最短でコツをつかめます💡
パスの描き分け|角パスと曲線パスの違いとペンツール練習法
それでは、どうぞ!
マスクって何?
マスクとは、画像などの指定した範囲を表示させたり、隠したりする機能です。
ペンツールや図形ツールを使って、自由に大きさや形を決められます。
また、アニメーションさせることでいろいろな表現が可能になります。
マスクの作成方法|ペンツールと図形ツール
Aeでマスクを作る方法は主に次の2つです。
・ペンツール ・図形ツール |
それでは、順にマスクの作成方法を確認していきましょう。
・ペンツールを使う方法
まず、対象のレイヤーを選択します。
ツールバーのペンツールを選択>コンポジションパネルでクリックして点(頂点)を置く>点をつなげて囲むとマスクが作成されます。
・図形ツールを使う方法
こちらもまず、対象のレイヤーを選択します。
ツールバーの図形ツールを選択(今回は楕円形ツールにしました)>コンポジションパネルで図形を作成>図形の形でマスクが作成されます。
マスクを作成するときに気をつけたいのが、必ず編集したいレイヤーを選択してからツールを使うことです。
対象のレイヤーを選択せずにツールを使うと、マスクではなく新たなシェイプが作成されてしまいます。
ツールを選択した後に、マウスのポインターのマークを確認するとミスを減らせます。
シェイプレイヤーにマスクを作成する場合は、ツールバーの「マスクを作成」をクリックして切り替えてください。
💡マスクが表示されない方は、こちらの記事をご覧ください!
パスが表示されないときの対処法|トラブルシューティング
マスクの移動とサイズ変更
作成したマスクは、形や大きさ、位置を変更できます。
・パスの頂点を動かす
選択ツールでパスの頂点をクリックすると、その頂点だけを動かせます。
部分的な形の修正やアニメーションをつけたいときに使います。
・パス全体を動かす
パスの頂点をすべて選択した状態(レイヤーのマスク名を選択するか頂点を選択ツールで全て囲む)でドラッグすると、パス全体を動かせます。
マスクの形を変えずに、位置だけ変えたいときに使います。
・レイヤーごと動かす
マスクはレイヤーに紐づいているため、レイヤーを動かすとマスクも一緒に動きます。
・サイズや角度を変更する
コンポジションパネルで、マスクパスをダブルクリックすると変形用のバウンディングボックスが表示されます。
この状態でハンドルをドラッグすると、パス全体の大きさや角度(回転)を変えられます。
編集が終わったら[Enter / Return]キーを押して編集モードを終了しましょう。
・Shiftを押しながらドラッグするとサイズ比率を保ったまま変更できる ・Shift +[Win:Ctrl / Mac:Command]を押しながらドラッグすると中心に向かってサイズ比率を保ったまま変更できる |
マスクの調整項目
・マスクパス
パスの頂点を移動させることで形を変えられます。
・マスクの境界のぼかし
境界線をぼかします。
・マスクの不透明度
透明にしたり半透明にしたりできます。
・マスクの拡張
境界線を外側や内側に広げられます。
・モード
加算:作成したマスクの部分を表示 減算:作成したマスクの部分を非表示 |
モードは他にも数種類ありますが、最初はこの2つを使えれば十分だと思います。
反転にチェックを入れると表示範囲が反転します。
・マスクパスのカラー変更
パスのカラーは手動で簡単に変更できます。
マスク名の横のカラーサンプルをクリック>好きなカラーを選択>OKをクリックするだけです。
自分の見やすいカラーに変更して作業効率を上げましょう。
まとめ
マスクは、Aeを使った映像制作に欠かせない重要な機能です。
慣れればエフェクトの適用範囲やアニメーションにも活用ができます。
まずは、ペンツールや図形ツールで簡単なマスクを作って、いろいろ調整をしながら慣れていきましょう!
実際に映像作品を制作するときに「マスク機能を自分の作品にどう活用できるのか?」と疑問に思う方も多いはずです。
そんなときに役立つのが STUDIO US の個別相談。
STUDIO USにはマスクを取り入れた講座が豊富にあり、個別相談を通じて、あなたの目的やスキルレベルに最適な学び方を一緒に考えます。