🧩 プロンプト=質問設計。目的から逆算する型
AIに“お願い”しないで“設計”する。
目的→前提→制約→順序→評価軸の5点で、結果のブレと手戻りを減らせます。
「思った通りに出ない」
この多くはAIの性能ではなくこちらの質問が曖昧です。
結論はシンプル。
プロンプト=“質問設計”
欲しい成果から逆算して必要な材料と判定基準を先に置く。
たったこれだけで、品質は安定します。
今日は実務で回る“5点セット”と、即コピペできるテンプレをまとめます。
🎯 目的を一行で決める(迷いを消す)
最初に“何を得たいか”を一行で固定します。
誰に、何を、どの形式で。
ここが曖昧だと、出力はどれだけ賢くても散ります。
例:「新入社員向けに、AIの安全な使い方を800字で要点だけ」。
目的一行があると、AIは余計な装飾をしません。
依頼者とレビュー担当の認識合わせも一瞬です。
📦 前提・制約・順序を書く(枠をつくる)
“情報の枠”を先に決めます。
前提=使う場面や読者の条件。
制約=語調・長さ・禁止語・必須項目。
順序=見出しや段落の流れ。
ポイントは「短く」「数値を入れる」
数値は判定を早くします。
例:前提「SNS公開/難語NG」 制約「一言定義を初出で入れる/重複NG/数字1つ」 順序「導入→3ルール→質問テンプレ→まとめ」。
🧪 評価軸と提出形式で締める(測れるようにする)
最後に“物差し”を置きます。
良し悪しを測れない依頼は永遠に終わりません。
- 推奨の3軸:①初見で利点が伝わる ②数字 or 根拠が1つ以上 ③具体性
- 提出形式も指定(箇条書き/表/Markdown/JSON など)。
- 受け取り後の加工がラクになります。
✅ NG→OK 3パターン(コピペで使える)
例1:記事執筆
NG
「AIについて分かりやすく書いて」
OK
- 目的:AI初心者向けに“安全な使い方”を800字で。
- 前提:SNS公開。難語NG。
- 制約:ハルシネーション=「それっぽい誤情報」と一言定義。数値1つ。重複NG。
- 順序:導入→3ルール→質問テンプレ→まとめ。
- 評価:①初見で利点②数字1つ③具体性
- 提出:Markdown。
例2:動画構成
NG
「30秒の紹介動画つくって」
OK
- 目的:経理部長向けにSaaSの価値が“初見で1つ”伝わる30秒縦型。
- 前提:スマホ視聴/専門用語NG。
- 制約:冒頭3秒に“自分ごと化”/実績数値を1つ/CTAは「無料デモ」。
- 順序:冒頭→課題→解決→証拠→CTA。
- 評価:①冒頭で続きを見たくなる②数値1つ③CTA明確。
- 提出:表(秒/映像/テロップ/ナレ)。
例3:比較表の作成
NG
「AとBを比較して」
OK
- 目的:制作者が“用途別の最適”を3行で判断できる比較表。
- 前提:社内検討資料。
- 制約:列は価格/学習コスト/強み/弱み/向く人。主観語禁止。
- 順序:総評→表→用途別おすすめ→注意点。
- 評価:①価格は実数②用途別の一言③注意点1つ。
- 提出:Markdown表。
📝 即コピペ:質問設計テンプレ(短縮版)
目的:[誰に/何を/どの形式で]
前提:[読者や使う場面/難語NGなど]
制約:[語調・長さ・禁止語・必須項目(数値1つ)]
順序:[見出しや段落の流れ]
評価:[①初見で利点②数字/根拠1つ③今日の一歩]
提出:[Markdown/表/JSON など]
毎回の依頼をこの型で始めてみましょう、品質が均一化し、レビューが速くなります。
🔧 現場で効くコツ(小さく回す)
- 目的一行+制約3つだけでも十分効きます-完璧主義は不要。
- 固有名詞・数字・引用の最終確認は人間が行う- 未検証なら「未検証」と明記。
- 同じ出力が続く依頼は“評価軸”を固定化- たとえば「初見で利点/数値1つ/CTA具体」を定番に。
- 失敗を“質問”に還元- 出力が弱かったら「目的が曖昧だった?」「評価軸が緩かった?」と設計に戻す。
📌 まとめ
- 要点1:プロンプトは“お願い文”ではなく“設計図”-目的→前提→制約→順序→評価軸で組む。
- 要点2:数値と提出形式を入れると、判定が速くなる。
- 要点3:小さくテンプレ化し、目的一行+制約3つから始める。
AIは“計算”、人間は“意味づけ”。仕事を分担しよう。
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更新履歴:2025-10-05 初版