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良いプロンプトと悪いプロンプトの違い-AI活用
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[その他/生成AI]良いプロンプトと悪いプロンプトの違い-AI活用

コウ

コウ

2025/10/17

🧭 良いプロンプトと悪いプロンプトの違い

良いプロンプトは「情報・境界・形・反復」を設計する
悪いプロンプトは「素材ゼロ・禁止ゼロ・形なし・一発勝負」

何言ってるのか分かんないですね。

大丈夫です最後まで読めばあなたも今日からプロンプトマスター(見習い)です。

以前「質問を設計する」基本の考え方を押さえましたが今回はその先
同じ内容でも、与える素材・敷くガードレール・仕上がりの形・やり直し方 で品質が大きく変わります。ここでは4つのレイヤーで、悪い→良いの違いを具体化します。

📚 レイヤー1:情報(Assets)を「渡す」

悪い例は「考えて」良い例は「考えるための餌を渡す」

サンプル、語彙集、ターゲットの痛み、過去成果、URL…

最低でも素材3点(例・語彙・参照)を同梱すると精度が跳ね上がります。

NG→OK:営業メール

NG

「新製品の営業メールを書いて」

OK

宛先:中堅製造の購買部長。目的:初回ミーティング獲得。
素材:
- 事例:同業A社、調達リードタイム30%短縮
- 反論想定:価格が高い/切替コスト
- 参照:製品ページ https://example.com/x
トーン:簡潔・敬体、件名は全角15字以内
出力:件名1/本文120〜180字/追伸1行

🧱 レイヤー2:境界(Guardrails)で「越えてほしくない線」を明示

事故は境界の不在から起こります。
Do/Don’t/未検証ラベルの3点を、小さくていいので必ず書きましょう。

NG→OK:プレス要約

NG

「このプレスを要約して」

OK

やること:見出し(全角18字以内)+本文120字
Do:数字は原文どおり、形容は最小限
Don't:憶測/将来保証の断定表現
未検証:原文に無い比較は【未検証】と明記

📐 レイヤー3:形(Output Shape)を固定する

「形」が無いとレビューが終わりません。構造・キー名・書式を先に決めます。
正規表現や例外の扱いも最初に記入。

NG→OK:データ抽出

NG

「下の文章から重要情報を抽出して」

OK

下の文章から「会社名・指標名・数値・単位(%/¥/件)・年月(YYYY-MM)・URL」を抜き出して。
返事はJSONのみ、形式はこれ:
{"company":"","metric":{"name":"","value":0,"unit":"%|¥|件"},"period":"YYYY-MM","source_url":""}
数字以外の記号は除去、単位は3択のみ、無い値は null。説明文は書かない。
<本文>

🔁 レイヤー4:反復(Critique → Revise)を組み込む

一発で当てるより、短い反復を前提に設計。
まず「案」と「自己点検」を出し、次に「修正」。

NG→OK:二段出力

NG

「見出しを3つ出して。良さそうなら修正もして」

OK

段階1=案:見出し案を3つ(被り語禁止)。各20字以内。
段階2=自己点検:下の3基準を〇✕で表示(理由は各20字以内)
  - 伝達対象が明確か
  - 便益が数語で見えるか
  - 固有語が入っているか
基準を満たさない案だけを差し替えて再出力。

🎛️ バリエーション設計:差を「設計」してから出す

数を増やすだけだと似たものが並びます。
先にどこを変えるかを指定します(例:トーン/対象/構図/CTA)。

OK:見出し案の指示

出力数:3
差分軸:①対象(初心者/管理職/技術者)を必ず変える
禁止:同じ語の先頭配置を連続で使わない
形式:見出しのみ(20字以内)

⏱️ 文字数ではなく「予算」を決める

長さ指定だけだと冗長になりがち。
「予算」の考え方=どこに何文字を配るかを先に決めます。

配分例:結論80字/根拠60字/具体例40字/注意10字
超過時:末尾から削る(結論は削らない)

🧪 受け入れテスト(軽量)を一行だけ添える

完成後に機械的に確認できるチェックを混ぜると、ブレが減ります。

受け入れ基準:
- 半角数字が1つ以上含まれる
- 句点は最大3個
- 「〜しましょう」を使わない

🧩 Few-shot(良い例/悪い例)を最小で付ける

言葉で説明するより、短い見本が効きます。特にトーンやフォーマット。

良い例:件名「調達の滞り、30%短縮の事例を共有」本文120字
悪い例:件名「今だけ特価!」本文 長文で特徴不明

📌 まとめ

  • 丸投げ:材料なし(参考・語彙・相手情報がゼロ)
  • ノールール:禁止や注意がない(炎上・誤情報リスク)
  • ノーフォーマット:形の指定がなくレビューが終わらない
  • 一発終了:反復を設計しないから精度が上がらない

良いプロンプト=「材料+ルール+型+直し」を事前に設計

  • 材料(Assets):ネタを渡す。例)事例URL/使いたい語/相手の悩み(最低3つ)

  • ルール(Guardrails):越えちゃダメな線。例)Do/Don’t/未検証の扱い

  • 型(Output):仕上がりの形。例)見出し順・文字数・JSONキー名・表形式

  • 直し(Revise):一発勝負にしない。例)「案→自己チェック→修正」の二段出力

悪いプロンプト=「丸投げ+ノールール+ノーフォーマット+一発終了」

迷ったら「素材を3つ足す」。それだけで半分は解決します。

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更新履歴:2025-10-05 初版

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